大腸内視鏡検査についてよくある質問
大腸内視鏡検査についてよくある質問
腸の中に便が残っていると、せっかく検査をしても微小なポリープやがんを見逃す原因になってしまいます。「腸の中を空っぽにする」という患者様ご自身のご協力が不可欠となりますので、事前にお渡しする案内通りにご準備をお願いいたします。
【デメリット・注意点】
身体的なデメリットはほとんどありませんが、大腸カメラの事前準備(下剤の服用など)が必要となるため、胃カメラ単独で受ける場合よりも事前の準備・滞 নীচে時間が長くなる点にご注意ください。
当日の受付からお会計までの「全体の院内滞在時間」は、事前の下剤(腸管洗浄液)をどこで飲むかによって大きく異なります。
※上記は受付、検査、リカバリールームでの休憩、医師からの結果説明、お会計までを含めた目安です。下剤の効き方には個人差があり、腸がきれいになるまでに時間がかかると検査開始が後ろにずれ込む場合がありますので、当日はスケジュールに十分なゆとりを持ってお越しください。
全国的に使用頻度が高い代表的な下剤は「マグコロールP」「モビプレップ」「サルプレップ」「ニフレック」の4種類です。それぞれ味や飲む量、洗浄力に違いがあります。
| サルプレップ | モビプレップ | マグコロールP | ニフレック | |
|---|---|---|---|---|
| 飲む量 | ◎ 480〜960㎖ | ○ 1000〜2000㎖ | △ 1800㎖ | △ 2000㎖ |
| 味 | △ 苦味あり | ○ 梅風味 | ◎ スポーツドリンク | ○ 薄い塩レモン味 |
| 洗浄力 | ◎ 最も強い | ◎ 強い | ○ 標準 | ○ 標準 |
一番飲みやすいのはスポーツドリンクのような味の「マグコロールP」ですが、洗浄力は標準的で、1800mlとたくさんの量を飲む必要があります。
反対に、最も洗浄力の高い下剤は「サルプレップ」で、味は苦味があってやや飲みにくいですが、少ない量で腸がキレイになるメリットがあります。合間に水やお茶などを挟んで口の中をリセットしながら飲むと、割とあっという間に飲み切ることができます。
患者様の味の好みや過去の経験、便通の状況に合わせて医師が最適なものを提案いたしますので、事前の診察時に遠慮なくご相談ください。
大腸カメラ検査の費用は、保険の負担割合(3割または1割)や、検査中に「病理組織検査(生検)」や「ポリープ切除」を行うかどうかによって大きく変動します。
保険診療の場合、日本全国どの医療機関で検査を受けても、基本的な検査費用は一律です。以下の表は、おおよそのお支払い自己負担額の目安です。
| 検査内容 | 1割負担の方 | 3割負担の方 |
|---|---|---|
| 大腸内視鏡(観察のみ) | 約 2,500円 | 約 7,500円 |
| 大腸内視鏡 + 病理組織検査(生検) | 約 3,000〜5,000円 | 約 10,000〜22,000円 |
| 大腸内視鏡 + ポリープ切除 | 約 7,000〜12,000円 | 約 20,000〜36,000円 |
【全額自己負担(自費診療)になるケース】
一方で、「特に症状はないけれど、念のため診てほしい」「定期的な健康診断や人間ドックとして受けたい」といった、予防や検診を目的としてご本人の希望で行う検査は、健康保険のルールにより適用外となり、全額自己負担(自費診療)となります。
必要に応じて医師の判断で検査数日前から下剤を追加処方する場合もありますので、便秘気味の方は必ず事前にご相談ください。
20代で大腸がんやポリープが見つかることは稀ですが、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患は20代が好発年齢となっており、注意が必要です。
以下の点に当てはまる場合は、一度検査をご検討ください:
症状がなければ緊急性は低いですが、気になる不調がある場合は放置せず、一度医師へご相談ください。
大腸がんは30代から増え始めるため、若年世代であっても注意が必要ながんの一つです。
以下の場合は、早めの検査を強くお勧めします:
院長自身も32歳の時に2つの大腸ポリープを切除した経験があり、以後定期的な検査を受けています。まずは一度検査を受けておくことで、ご自身の健康管理の大きな安心に繋がります。
大腸カメラの検査当日は、院内でお着替えをご用意していますので、服装自体に特別な制限はありません。
ただし、以下の点に注意して来院いただくとより快適です:
妊娠中は胎児への影響の可能性があるため、鎮静剤の使用の有無に関わらず、大腸カメラ検査はお受けいただけません。
もし吐血や激しい血便など、母体の生命に危険が及ぶような緊急の症状がある場合は、大きな病院での対応を強くお勧めします。
授乳中であっても検査自体は可能ですが、鎮静剤(麻酔)を使用する場合は注意が必要です。
鎮静剤の成分が母乳に移行する可能性があるため、検査後72時間の断乳が必要となります。事前に必ず医師にご相談いただき、授乳状況を考慮した上で検査日程を調整しましょう。
生理中であっても、鎮静剤を使った大腸カメラ検査を受けていただくことに問題はありません。
検査当日は、タンポンや月経カップなどをお使いいただく患者様が多くいらっしゃいます。ただし、重い生理痛などで当日の体調がすぐれない場合は、無理をせず検査を延期することも可能ですので、遠慮なくご相談くださいね。
検査中に腸を広げて観察するために空気を注入するため、検査後にお腹の張りや鈍い痛みを感じることがありますが、これは正常な反応であり心配ありません。
通常は時間の経過とともにガスが排出され、自然に解消します。また、当院ではお腹の張りを極力軽減するため、検査中の送気には体内に吸収されやすい二酸化炭素ガス(CO2)を使用しておりますのでご安心ください。
組織検査やポリープ切除の際には、大なり小なり一時的な出血が伴います。処置中に見られた出血はその場で止血しておりますが、術後1週間程度は遅れて出血する可能性があります。
【注意すべき目安】
※痔がある場合は、検査後に痔からの出血が見られることもあります。
検査当日の運動については、状況に応じて以下のように判断してください。
安静期間や制限内容はポリープの大きさや数によって異なりますので、必ず医師の指示に従ってください。
ポリープを切除しなかった場合は、検査当日から入浴可能です。
ポリープを切除した場合は、当日はシャワー浴にとどめてください。特に長風呂やサウナは血流を促してしまい出血のリスクを高めるため控える必要があります。
基本的には可能ですが、鎮静剤を使用した場合の注意点があります。
大腸カメラ検査では、肛門から大腸の奥までを直接観察することで、以下の疾患を早期に発見・診断することが可能です。
【診断可能な主な疾患】
特に大腸がんはポリープの段階で切除することで予防が可能なため、定期的な検査が重要です。
はい、基本的には検査中にその場で切除することが可能です。
ただし、以下の場合は後日の対応や他院への紹介となることがあります:
検査中に発見された病変については、その場で最も適切な治療方針を医師が判断いたします。
ポリープ切除後は、出血を防ぐために最大1週間程度、以下の制限を守る必要があります。
ポリープの大きさや切除方法によって安静期間は異なりますので、検査後に医師から説明される具体的な注意事項を必ず守ってください。
個人差はありますが、検査終了後、通常5〜10分ほどで意識がはっきりしてくる方がほとんどです。
ただし、薬の成分が体内に残っているため、完全に覚醒して安全にご帰宅いただくまでは、30分〜1時間程度の院内での休憩をお願いしております。当日は車の運転や激しい運動は避け、ゆっくりとお過ごしください。
鎮静剤を使用した検査の場合、何時間経っても「検査当日の運転は一切禁止」です。
自分では麻酔が切れたと感じていても、体内には薬の成分が残っており、判断力や反射神経が低下しています。事故につながる恐れがあるため、自動車、バイク、自転車を含むすべての運転は、翌日以降に再開してください。当日は公共交通機関をご利用いただくか、ご家族様の送迎をお願いしております。
鎮静剤を使用しない場合は、意識がある状態で検査を受けます。流れや特徴は以下の通りです。
【注意点】
体質によっては、鎮痛剤を使用することで、検査後に頭痛や吐き気などの副作用が出る場合があります。不安な点があれば、事前診察の際にご相談ください。
鎮静剤の副作用として挙げられるのは、呼吸がゆっくりになる(呼吸抑制)や血圧の一時的な低下などです。
当院では安全性を最優先し、以下の対策を徹底しています。
重篤な副作用は極めて稀ですが、過度なアレルギー体質をお持ちの方は事前に必ず医師へお伝えください。
検査の手順自体に性差はありませんが、女性は男性に比べて骨盤が広く、過去に婦人科系の手術(帝王切開など)を経験されている場合、腸が癒着して検査時に痛みを感じやすい傾向があります。
当院では、どのような体型の方でも苦痛なく検査を受けていただけるよう、無痛内視鏡の技術を駆使し、必要に応じて特殊な極細径スコープを使用して安全に検査を行います。また、女性の患者様が安心してご受診いただけるよう、プライバシーに最大限配慮した環境を整えております。
はい、自覚症状がなくても「必ず」精密検査を受けてください。
便潜血検査で陽性が出るということは、大腸のどこかから出血しているサインです。大腸がんや前がん病変であるポリープは、早期の段階では自覚症状がほとんどありません。陽性を指摘された時点で、出血の原因を突き止めるために大腸カメラによる精密検査が必要です。放置せず、早めの受診を強く推奨いたします。
妊娠中は胎児への影響を考慮し、原則として大腸カメラ検査はお受けいただけません。
まずは、かかりつけの産婦人科医に相談し、便潜血が出た旨を伝えてください。緊急を要する吐血や激しい血便などの症状がある場合を除き、出産後、体調が落ち着いてからの検査が一般的です。まずは産婦人科の医師と今後の対応について相談を進めてください。
はい、基本的には可能です。
ただし、お腹の手術歴(特に婦人科系手術や帝王切開)がある方は、腸が癒着している可能性があり、通常より慎重な操作が求められます。また、潰瘍性大腸炎などの既往がある場合は、腸の状態に合わせた適切な観察が必要です。
安全に検査を行うため、事前診察の際に、過去の病歴や手術歴を必ずお伝えください。患者様一人ひとりの状態を把握した上で、最適な検査計画を立てさせていただきます。
大腸カメラでは、腸の長さそのものをミリ単位で正確に測定することはできませんが、検査中にモニター画面を通して、患者様それぞれの腸の形状や走行(ねじれ具合、カーブの強さなど)を医師が確認することは可能です。
成人の腸の長さは平均して約1.6m程度ですが、体格や腸のたるみ方には大きな個人差があります。検査中にその方の腸の形状に合わせた最適な操作を行い、安全かつ正確に奥まで挿入しますのでご安心ください。
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