胃カメラ検査についてよくある質問
胃カメラ検査についてよくある質問
胃がんのリスクが高まる40歳以上から、最低でも2年に1回の定期的な検査が推奨されています。ただし、家族にピロリ菌がいた方や、胃がんや胃潰瘍の病歴をもっている方がいる場合は、若いうちに一度は検査を受けておくとよいでしょう。ピロリ菌がいると将来的な胃がんのリスクが高くなることや、胃がんができてからの進行が早くなることが知られているため、早めに除菌治療を受けることをお勧めします。
胃カメラ検査は多くの場合、痛みはありませんが、鎮静剤(麻酔)を使用しない場合、嘔吐反射や不快感を伴います。私自身も何度も鎮静剤なしで検査を受けたことがありますが、涙が止まりません。局所麻酔や鎮静剤を使うことで、不快感や痛みを抑え、眠ったような状態で楽に受けることができます。
胃カメラ検査を受ける時は、胃の中を空っぽにしておく必要があります。検査前日の夜は21時までに夕食を済ませ、検査当日は絶食で来院していただきます。服装はなるべく動きやすいものを選んで、汚れやすい服装や高価な装飾品は避けていただくようお願いします。また、鎮静剤(麻酔)を使った場合は、当日のご自身での車・バイク・自転車の運転ができませんのでご注意ください。
胃カメラ検査が初めての方はもちろん、毎年受けている方でも不安になるのはよくあることです。「ここに来てよかった」と思っていただけるよう、なるべくリラックスした状態で受けられるサポートをしますので、どんな不安も遠慮せずに相談してくださいね。「いざ検査が終わってみたら大したことはなかった」とお帰りいただく方がほとんどです。
一番の違いは、搭載しているカメラのスペックと、カメラの太さです。口からのカメラは9.9~10.8mmとやや太いぶん、高画質で、詳細な観察が可能です。鼻からのカメラは5.5~5.9mmと比較的細いため、嘔吐反射が抑えられやすいぶん、画質は低く、行うことができる処置も限られます。当院のでは、従来の口からのカメラと同等の高画質を保ちながら、太さも7.9mmと細い、いいとこ取りをしたような機種を使用しています。これに加えて鎮静剤を使用することで、「鼻カメラよりも楽な口からのカメラ」を実現します。
鼻の穴が狭い方や、花粉症などのアレルギーを持っている方で鼻の中が腫れている場合は挿入が困難な場合がありますが、一般的には少数です。ただし、鼻出血や、鼻の奥をツーンと突かれるような痛みなど、鼻カメラ特有の偶発症があり得ます。当院では、楽に検査を受けられることはもちろんのこと、診断の正確性も重視していますので、鼻からのカメラは行いません。
患者様の背景により最適な検査間隔は異なりますが、一般的には胃がんのリスクが高まる40歳以上で2年に1回の定期的な検査が推奨されています。過去にピロリ菌を一度でも指摘されたことのある方や、がんの治療歴のある方、胃粘膜下腫瘍やバレット食道などの経過観察指示を受けている方などは、1 年に1回、より密な検査が必要です。
胃カメラ検査時は鎮静剤(麻酔)を使用することをおすすめします。鎮静剤を使用することで検査が楽に受けられるだけではなく、より精度の高い検査が受けられます。例えば、胃カメラの際にオエっとしてしまうと、喉が締まったり、胃が縮んだりしてしまい、十分な観察ができません。患者様がよりリラックスした状態で検査を受ることは、正確な診断を行う上でも重要なんです。
鎮静剤(麻酔)の副作用として最も多いのは、呼吸抑制(呼吸数の減少や一過性の無呼吸)と循環抑制(血圧低下)です。主に「過鎮静」と言い、鎮静剤の過度な使用により起こりやすい副作用ですので、患者様一人ひとりの体質や健康状態に合わせて、麻酔の種類や量を適切に調整することで副作用の発現を抑えます。
また、検査中は安全性に配慮し、自動血圧計やパルスオキシメーターを装着し、血圧、脈拍、酸素飽和度をチェックするとともに、検査中の患者様の顔色や呼吸数などを注意深く観察しながら検査を行います。
重大な副作用は稀ですが、どんな薬剤でもアレルギー反応というのは予知できません。過度なアレルギー体質をお持ちの方は、緊急対応可能な大きな病院での検査をお勧めします。
それぞれの検査で行う食事制限や、検査前後の待ち時間、鎮静剤(麻酔)の使用回数、通院回数のすべて1回で済むので、時間や労力を節約し、体への負担も軽減できます。検査時間も、大腸カメラに5〜10分程度プラスするだけで胃カメラも済ませることが可能です。また、大腸カメラの下剤の内服がつらい方は、胃と大腸の同日検査の場合に限り、2リットルの下剤を飲まない「下剤注入法」のオプション検査も可能です。
胃カメラ検査は直接胃の内部を観察しますが、バリウム検査はバリウムを飲んだ後にレントゲンを使用して、病変を間接的に観察します。バリウムはより安価で、区や職場の検診の一部として行われることが多いです。胃カメラ検査はより精密性が高く、がんの早期発見などに適しています。
胃カメラ検査中に、症状の原因を特定するため、または胃がんや食道がんなど悪性の病気が疑われた場合に、病変部位の組織を少量採取することです。この組織を顕微鏡で調べることにより、病気の確定診断を行うことができます。外注検査となり、検査結果が出るまで1〜2週間程度かかります。
喫煙は喉を過敏にするため、非喫煙者よりも胃カメラ検査時の嘔吐反射が強く出やすく、検査時に喉を痛める原因となります。また、胃粘膜が傷つきやすい状態となり、検査結果に影響を及ぼす場合もあります。胃カメラ検査の72時間前から禁煙することをお勧めします。
検査自体は5〜10分程度です。受付から検査後の結果説明までの時間を含めると、院内の滞在時間は合計で60〜90分程度を見込んでいます。多少前後する場合がありますので、検査後のスケジュールにはゆとりをもっていただくことをお勧めします。
保険適用内で数千円から1万円程度が目安です。自己負担率や、組織検査の有無などによって変動します。保険診療の場合、日本全国どの医療機関で検査を受けても、胃カメラの検査費用は基本的に一律です。
症状があり、医師が胃カメラ検査を行うことが必要と判断した場合や、バリウムやピロリ菌検査などで異常を指摘されて精密検査を指示された場合には、保険適用となります。一方で、人間ドックや定期的な健康診断を目的として、ご本人様の希望で行う検査は、保険適用外(自費診療)となります。
検査前日の夕食は消化の良いものにし、夜21時までに済ませてください。水・お茶・スポーツドリンクなどの色の薄い透明な液体は、検査1時間前まで摂取可能です。
〜13:00までの検査の方は前日の夜21時、13:00〜の検査の方は朝8時までに食事を済ませ、それ以降は何も食べずに絶食状態としてください。胃内に食物残渣があると、十分な観察ができず、再検査が必要になる場合があります。
特に問題ありません。検査当日はお控えください。
特に問題ありません。13:00以降の検査の方は、当日朝8時までにバナナ1本程度は召し上がっていただいても問題ありません。
特に問題ありません。13:00以降の検査の方は、当日朝8時までに少量であればヨーグルトは召し上がっていただいても問題ありません。
検査前日のアルコールは控えてください。消化が悪くなり、胃内に食物残渣が残りやすくなります。
胃への負担を考え、検査後最初のお食事はなるべく消化のよいものをお勧めしていますが、様子を見ながら召し上がっていただいて構いません。
鎮静剤(麻酔)を使用した場合、検査当日のアルコール摂取は控えていただくことをお勧めします。いつもより酔いが回りやすくなるなど、影響が強めに出る場合があります。
検査を迷うような症状があれば、一度ご来院の上で医師にご相談ください。家族にピロリ菌がいた方や、胃がんや胃潰瘍の病歴をもっている方がいる場合は、年齢にかかわらず、若いうちに一度は検査を受けておくことをお勧めします。
胃カメラを受けたことがない場合は、一度は受けておくとよいでしょう。特に、過去に一度でもピロリ菌にかかったことがある方や、家族に胃がんや胃潰瘍の病歴をもっている方がいる場合は、若いうちからの定期検査をお勧めします。
性別にかかわらず、鼻からの胃カメラ検査は可能です。ただし、鼻の穴が狭い方や、花粉症などのアレルギーを持っている方で鼻の中が腫れている場合は挿入が困難な場合があります。当院では、鎮静剤(麻酔)を使用した「鼻カメラよりも楽な口からのカメラ」を勧めており、鼻からの検査は行いません。
服装はなるべく動きやすいものを選び、汚れの目立つ服装や高価な装飾品は避けていただくようお願いします。
妊娠中は胎児への影響の可能性があり、鎮静剤の使用の有無に関わらず、いかなる理由があっても胃カメラ検査はお受けいただけません。吐血など母体の生命の危険があり、緊急内視鏡が必要な際は、大きな病院での対応をお勧めします。
授乳中でも検査自体は可能ですが、鎮静剤(麻酔)は乳汁移行性がありますので72時間の断乳が必要です。断乳できない方の胃カメラ検査は当院ではお受けいただけません。
生理中でも鎮静剤(麻酔)を使った胃カメラ検査には問題ありません。ただし、体調がすぐれない場合は検査を延期することも可能ですので、遠慮なくご相談くださいね。
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