
胃カメラ検査についてよくある質問
胃カメラ検査についてよくある質問
胃がんのリスクが高まる40歳以上になったら、最低でも2年に1回の定期的な検査が推奨されています。ただし、家族にピロリ菌や胃がん、胃潰瘍の病歴がある場合は、年齢に関わらず一度検査を受けるのがよいでしょう。
一般的には40歳以上で2年に1回です。ただし、過去にピロリ菌を一度でも指摘されたことのある方、がんの治療歴がある方、胃粘膜下腫瘍やバレット食道など特定の疾患で経過観察指示を受けている方は、1年に1回の検査が必要です。
胃カメラ検査が初めての方はもちろん、毎年受けている方でも不安になるのはよくあることです。「ここに来てよかった」と思っていただけるよう、なるべくリラックスした状態で受けられるサポートをしますので、どんな不安も遠慮せずに相談してくださいね。「いざ検査が終わってみたら大したことはなかった」とお帰りいただく方がほとんどです。
一番の違いは、搭載しているカメラのスペックと、カメラの太さです。口からのカメラは9.9~10.8mmとやや太いぶん、高画質で、詳細な観察が可能です。鼻からのカメラは5.5~5.9mmと比較的細いため、嘔吐反射が抑えられやすいぶん、画質は低く、行うことができる処置も限られます。当院のでは、従来の口からのカメラと同等の高画質を保ちながら、太さも7.9mmと細い、いいとこ取りをしたような機種を使用しています。これに加えて鎮静剤を使用することで、「鼻カメラよりも楽な口からのカメラ」を実現します。
鼻の穴が狭い方や、花粉症などのアレルギーを持っている方で鼻の中が腫れている場合は挿入が困難な場合がありますが、一般的には少数です。ただし、鼻出血や、鼻の奥をツーンと突かれるような痛みなど、鼻カメラ特有の偶発症があり得ます。当院では、楽に検査を受けられることはもちろんのこと、診断の正確性も重視していますので、鼻からのカメラは行いません。
それぞれの検査で行う食事制限や、検査前後の待ち時間、鎮静剤(麻酔)の使用回数、通院回数のすべて1回で済むので、時間や労力を節約し、体への負担も軽減できます。検査時間も、大腸カメラに5〜10分程度プラスするだけで胃カメラも済ませることが可能です。また、大腸カメラの下剤の内服がつらい方は、胃と大腸の同日検査の場合に限り、2リットルの下剤を飲まない「下剤注入法」のオプション検査も可能です。
胃カメラ検査中に、症状の原因を特定するため、または胃がんや食道がんなど悪性の病気が疑われた場合に、病変部位の組織を少量採取することです。この組織を顕微鏡で調べることにより、病気の確定診断を行うことができます。外注検査となり、検査結果が出るまで1〜2週間程度かかります。
検査自体は5〜10分程度です。受付から検査後の結果説明までの時間を含めると、院内の滞在時間は合計で60〜90分程度を見込んでいます。多少前後する場合がありますので、検査後のスケジュールにはゆとりをもっていただくことをお勧めします。
費用は自己負担率や、組織検査の有無などによって変動します。
保険診療の場合、日本全国どの医療機関で検査を受けても、胃カメラの検査費用は基本的に一律です。
症状があり、医師が胃カメラ検査を行うことが必要と判断した場合や、バリウム(胃部X線検査)やピロリ菌検査などで異常を指摘されて精密検査を指示された場合には、保険適用となります。一方で、人間ドックや定期的な健康診断を目的として、ご本人様の希望で行う検査は、保険適用外(自費診療)となります。
検査前日の夕食は消化の良いものにし、夜21時までに済ませてください。アルコールの摂取は控えてください。
〜13:00までの検査の方は前日の夜21時、13:00〜の検査の方は朝8時までに食事を済ませ、それ以降は何も食べずに絶食状態としてください。胃内に食物残渣があると、十分な観察ができず、再検査が必要になる場合があります。
特に問題ありません。検査当日はお控えください。
特に問題ありません。13:00以降の検査の方は、当日朝8時までにバナナ1本程度は召し上がっていただいても問題ありません。
特に問題ありません。13:00以降の検査の方は、当日朝8時までに少量であればヨーグルトは召し上がっていただいても問題ありません。
検査前日のアルコールは控えてください。消化が悪くなり、胃内に食物残渣が残りやすくなります。
胃への負担を考え、検査後最初のお食事はなるべく消化のよいものをお勧めしていますが、様子を見ながら召し上がっていただいて構いません。
胃への負担を考慮し、検査後の最初の食事は消化の良いものをお勧めしています。 ラーメンや刺激物は、様子を見ながら召し上がっていただいて構いません。ただし、生検を行った場合や医師からの個別の指示があった場合は、お控えください。
鎮静剤(麻酔)を使用した場合、検査当日のアルコール摂取は控えていただくことをお勧めします。いつもより酔いが回りやすくなるなど、影響が強めに出る場合があります。
胃カメラ検査の72時間前から禁煙することをお勧めします。喫煙は喉を過敏にするため、非喫煙者よりも胃カメラ検査時の嘔吐反射が強く出やすく、検査時に喉を痛める原因となります。また、胃粘膜が傷つきやすい状態となり、検査結果に影響を及ぼす場合もあります。
歯磨きは可能ですが、うがいをする際に水を飲み込まないように注意してください。
検査当日の朝もいつも通り歯磨きはしてください。ただし、うがいをする際に歯磨き粉を飲み込まないように注意してください。
鎮静剤を使わずに検査を受けた場合は、そのまま仕事に戻ることが可能です。鎮静剤を使用した場合は、麻酔が完全に切れるまで休憩が必要です。集中力や判断力が低下する可能性があるため、当日の重要な仕事は避けたほうが良いでしょう。すぐに仕事へ戻る必要がある場合は、鎮静剤の種類や量を調整できますので、必ず事前にご相談ください。
当日から入浴が可能です。ただし、鎮静剤を使用した場合は、薬の影響でふらつきや眠気が残ることがあるため、長時間の入浴は避け、シャワー程度にとどめると安心です。
鎮静剤を使用した場合、少量でも意識や判断力、反射神経が低下するため、当日の運転はできません。自動車・バイク・自転車を含むすべての運転は翌日以降に再開することが推奨されます。検査当日は公共交通機関をご利用いただくか、ご家族様の送迎をお願いしております。
常用薬は、ほとんどの場合通常通り内服可能です。ただし、検査当日は絶食となるため、糖尿病治療薬は低血糖を回避するため、休薬をお願いする場合があります。ご自身の内服薬について不安がある場合は、必ず事前に個別にご相談ください。なお、検査後の風邪薬の使用は特に問題ありませんが、検査時にすでに風邪をひいている場合は、検査の延期を推奨します。
検査当日に、医師から画像を見せながら結果を説明します。生検(組織検査)を行った場合は、病理検査の結果が出るまでに約2週間かかります。結果が出次第、改めて最終の結果をご説明します。
逆流性食道炎、、バレット食道、食道がん、胃炎、胃潰瘍、胃ポリープ、胃がん、ピロリ菌感染、十二指腸潰瘍、十二指腸ポリープなどの診断が可能です。
ピロリ菌の除菌治療を行います。除菌薬を1週間服用しますが、一次除菌の成功率は80~90%程度です。初回での除菌が失敗した場合は、一部の薬剤を変更し、二次除菌を行います。
胃ポリープのほとんどは良性で、切除の必要はありません。ただし、ポリープの種類や大きさを考慮し、悪性の可能性がある場合は切除を検討します。
症状や医師の判断にもよりますが、原則として40歳以上の方は2年に1回、定期的に検査を受けることを推奨します。
個人差はありますが、通常検査終了後5〜10分ほどで目が覚めることが多いです。ただし、薬の影響はしばらく残るため、完全に覚醒して安全にご帰宅いただくまで30分〜1時間程度の院内休憩が必要です。
個人差がありますが、基本的に検査中の記憶はほとんどありません。ウトウトしている間に検査が終わるため、検査中の苦痛や不快感を感じず、リラックスした状態で安心して受けていただけます。鎮静剤の種類や量の調整も可能ですので、不安がある場合は事前にご相談ください。
胃カメラ検査時は鎮静剤(麻酔)を使用することをおすすめします。鎮静剤を使用することで検査が楽に受けられるだけではなく、より精度の高い検査が受けられます。例えば、胃カメラの際にオエっとしてしまうと、喉が締まったり、胃が縮んだりしてしまい、十分な観察ができません。患者様がよりリラックスした状態で検査を受ることは、正確な診断を行う上でも重要です。
鎮静剤(麻酔)の副作用として最も多いのは、呼吸抑制(呼吸数の減少や一過性の無呼吸)と循環抑制(血圧低下)です。主に「過鎮静」と言い、鎮静剤の過度な使用により起こりやすい副作用ですので、患者様一人ひとりの体質や健康状態に合わせて、麻酔の種類や量を適切に調整することで副作用の発現を抑えます。
また、検査中は安全性に配慮し、自動血圧計やパルスオキシメーターを装着し、血圧、脈拍、酸素飽和度をチェックするとともに、検査中の患者様の顔色や呼吸数などを注意深く観察しながら検査を行います。
重大な副作用は稀ですが、どんな薬剤でもアレルギー反応というのは予知できません。過度なアレルギー体質をお持ちの方は、緊急対応可能な大きな病院での検査をお勧めします。
過去に鎮静剤で気分が悪くなった経験がある場合は、必ず事前に医師へ申告してください。鎮静剤の種類や投与量を変更することで、多くの場合は対応が可能です。過去の症状や状況(薬の名前・量・症状の経過)を詳しくお伺いし、調整します。
鎮静剤を使用しない場合、喉に局所麻酔薬をスプレーして行います。これは、胃カメラ挿入時の「オエッ」とする反射(咽頭反射)を軽減し、検査を受けやすくするためです。麻酔が効いている間は誤嚥防止のため飲食は控える必要があり、通常は検査終了後1時間で再開できます。鎮静剤を使用する場合は省略可能です。
検査1時間前までは、水やお茶など糖分を含まない透明な飲み物は摂取可能です。ジュースやスポーツドリンクなど糖分を含む飲み物、牛乳やコーヒーなど色や成分のある飲み物は避けてください。糖分や脂肪分が胃の粘膜に付着し、光の反射や粘液分泌を増やして病変の発見に影響する可能性があります。
胃カメラ検査当日は朝から絶食となるため、糖尿病治療薬やインスリンを普段通り使用すると低血糖の危険があります。内服薬(経口血糖降下薬)は当日の朝は服用を控えることが一般的です。インスリン注射を使用している方は、休薬または減量が必要です。糖尿病の治療内容や血糖コントロールの状態によって対応が異なるため、必ず事前に主治医へご相談ください。
アクセサリー類(ネックレス・ピアスなど)は、破損や紛失のトラブルを避けるため、原則外していただきます。高価な装飾品類はお持ちにならないようお願いします。コンタクトレンズについては、装着したまま検査できることが多いですが、目の乾燥で違和感が出ることがあるため、検査当日は保存液やメガネを持参いただくとより安心です。
胃カメラ検査当日は、以下の点に注意した服装がおすすめです。
・汚れが目立ちにくい色の服:検査時に薬液や消毒液が付く可能性があるため、真っ白な服は避けた方が無難です。
・ズボンスタイルが安心:スカートよりもズボンの方が、検査や移動時に動きやすく安心です。
・ゆったりした服装:締め付けの強い服やベルトは避け、リラックスできる服装がおすすめです。
・袖口の広い服:血圧測定や点滴がしやすいよう、腕まくりできる服を選びましょう。
・歩きやすい靴:ふらつき防止のため、ヒールやサンダルは避け、歩きやすい靴で来院するのが安心です。
検査を迷うような症状があれば、一度ご来院の上で医師にご相談ください。家族にピロリ菌がいた方や、胃がんや胃潰瘍の病歴をもっている方がいる場合は、年齢にかかわらず、若いうちに一度は検査を受けておくことをお勧めします。
胃カメラを受けたことがない場合は、一度は受けておくとよいでしょう。特に、過去に一度でもピロリ菌にかかったことがある方や、家族に胃がんや胃潰瘍の病歴をもっている方がいる場合は、若いうちからの定期検査をお勧めします。
性別にかかわらず、鼻からの胃カメラ検査は可能です。ただし、鼻の穴が狭い方や、花粉症などのアレルギーを持っている方で鼻の中が腫れている場合は挿入が困難な場合があります。当院では、鎮静剤(麻酔)を使用した「鼻カメラよりも楽な口からのカメラ」を勧めており、鼻からの検査は行いません。
妊娠中は胎児への影響の可能性があり、鎮静剤の使用の有無に関わらず、いかなる理由があっても胃カメラ検査はお受けいただけません。吐血など母体の生命の危険があり、緊急内視鏡が必要な際は、大きな病院での対応をお勧めします。
授乳中でも検査自体は可能ですが、鎮静剤(麻酔)は乳汁移行性がありますので72時間の断乳が必要です。断乳できない方の胃カメラ検査は当院ではお受けいただけません。
生理中でも鎮静剤(麻酔)を使った胃カメラ検査には問題ありません。ただし、体調がすぐれない場合は検査を延期することも可能ですので、遠慮なくご相談くださいね。
はい、受けられます。胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)は、多くの医療機関で健康診断や人間ドックのオプションとして組み込まれていることが多いです。バリウム検査(胃部X線検査)と比較して、粘膜の状態を直接観察でき、必要に応じてその場で組織検査(生検)が行えるため、より精密な診断が可能です。
胃カメラ検査は直接胃の内部を観察しますが、バリウム検査はバリウムを飲んだ後にレントゲンを使用して、病変を間接的に観察します。バリウムはより安価で、区や職場の検診の一部として行われることが多いです。胃カメラ検査はより精密性が高く、がんの早期発見などに適しています。
大腸カメラ検査の場合と異なり、胃のポリープや胃がんは胃カメラ検査中に切除を行うことは稀です。必要な場合は、病理検査(生検)で性質を確認し、後日あらためて安全に切除できる体制で行います。
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