大腸ポリープ切除後の食事制限期間とおすすめの食事メニュー
大腸ポリープ切除後の食事制限期間とおすすめの食事メニュー
大腸ポリープの切除方法、ポリープの大きさや形状により、必要な安静期間や生活制限の内容は個々に異なるため、詳細は術後に個別にご案内しますが、ここでは当院での一般的な基準についてお伝えします。
通電を伴わない処置の場合は術後24時間以内、通電を伴う処置の場合は術後2日〜1週間の間に術後出血のリスクが高まりますので、特に注意が必要です。※当院は、術後の生活制限が極力かからないように治療法を選択しておりますので、他院に比べて術後の生活制限は比較的軽めです。他の医療機関で治療を受けられた方は、各施設の指示に従ってください。
大腸ポリープの切除の有無に関わらず、検査後最初の食事はなるべく消化のよいものを選び、腹八分目にとどめましょう。前日からの食事制限でお腹がすいているかと思いますが、一度空っぽの状態にしたお腹に急に負担をかけると、腹痛や便秘、下痢、お腹の張りなどの不調を生む原因となります。
大腸ポリープを切除した当日の飲酒は避けてください。
大腸ポリープを切除した当日はシャワー浴にしましょう。湯船に浸かる場合は、さっと済ませるようにし、長湯は避けてください。
大腸ポリープを切除した当日は、安静を保ち、負担のかかる活動は控えましょう。デスクワークは問題ありません。
極端な刺激物や高脂肪食などを避けていただければ、基本的にいつも通りの食事で構いません。ただし、量は腹八分目にとどめ、お腹いっぱい食べないようにしましょう。
飲酒については1日1合程度の飲酒であれば構いません。過度な飲酒は術後出血を助長する恐れがありますので、避けてください。
入浴は短時間で済ませるようにし、長湯は避けてください。サウナや温泉の利用は控えてください。
ゴルフやウエイトトレーニングなど腹圧のかかる運動は控えてください。日常動作でも極端に重いものを持つことは、腹圧がかかるので控えた方がよいでしょう。ウォーキングやデスクワークなどは問題ありません。
国土交通省が示している航空身体検査マニュアルにおいて「消化管の内視鏡治療(内視鏡によるポリープ又は粘膜の切除術)後は、少なくとも1週間の経過観察を行うこと。」と記されており、パイロットやCAさんは大腸ポリープの切除術後1週間は飛行機への乗務が禁じられています。
一般の乗客には規定はありませんが、特に通電を伴う処置を行った場合は、原則として術後1週間は航空機を使用した移動には適していないと言えるでしょう。
術後1週間を過ぎると、出血のリスクは大幅に減少しますので、食事や生活の制限は最長でも1週間です。実際に行った処置内容により、術後に個別にご案内します。
食べても大丈夫です。検査後最初の食事の場合、バラやロースなど脂肪分の多いお肉より、ヒレやささみなど脂肪分の少ないお肉がおすすめです。
食べても大丈夫です。検査後最初の食事の場合、脂がのったトロやサーモンより、鯛やヒラメなどの淡白な魚や貝類がおすすめです。体調に合わせて適量をお召し上がりください。アニサキスには注意してくださいね。
食べても大丈夫です。麺類の中では、パスタ・ラーメン・蕎麦よりも、うどん・素麺の方がより消化がよいため、検査後最初の食事としてはこちらもおすすめです。
食べても大丈夫です。ただし、食物繊維や発酵食品は摂り過ぎるとお腹が張る場合があるので、体調を見ながら適量をお召し上がりください。
卵は栄養価が高く、消化も良いため、検査前後の食事には最適です。ただし、卵の摂りすぎはオナラのにおいがきつくなる場合があるので、適量をお召し上がりください。
食べても大丈夫です。ただし、高脂肪や高糖質のお菓子の摂りすぎは健康にはよくないので、あくまで嗜好品として適量をお召し上がりください。
食べても大丈夫です。ただし、チョコレートには血行を良くする作用があるため、食べ過ぎると術後出血のリスクにつながる可能性も否定できません。体調を見ながら少量にとどめておいた方がよいでしょう。
食べても大丈夫です。お腹が冷えやすい方や、乳製品で下しやすい方は、体調を見ながら少量にとどめておいた方がよいでしょう。
食べても大丈夫です。バナナは消化が良く、便通にもよいのでおすすめです。
大腸ポリープを切除した当日の飲酒は避けてください。翌日からは1日1合程度の飲酒であれば構いません。過度な飲酒は術後出血を助長する恐れがありますので、避けてください。大腸ポリープ切除の有無に関わらず、健康に害のない飲酒量は1日1合程度までです。
お酒1合は、ビールや酎ハイなら500ml缶1本程度、ワインなら1/4本、ウイスキーならダブル1杯程度が目安です。休肝日も週2日は設けるようにしましょう。
検査当日から飲んでも構いません。ただしカフェインの過剰摂取は身体に負担をかける場合があるため、1日コーヒーカップ3〜4杯程度までにとどめましょう。
検査当日から飲んでも構いません。乳製品で下しやすい方は、体調を見ながら少量にとどめておいた方がよいでしょう。
検査当日から飲んでも構いません。検査後は一時的に腸内環境が乱れる場合があり、便秘や下痢症状が出る場合がありますから、ヤクルトなどの乳酸菌飲料や整腸剤などの摂取で腸の調子を整えることはおすすめできます。
ヨーグルトは腸にいいイメージはありますが、大腸ポリープの予防効果は証明されていません。大腸ポリープは年齢を重ねるとできやすくなり、遺伝的な要素も絡むため完全に予防することはできません。生活習慣の中で少しでも大腸ポリープの発生を予防したいと考える場合は、適切な体重管理・飲酒制限・食物繊維の適度な摂取・定期的な運動習慣を心がけましょう。
大腸ポリープ切除後は特に、腸の回復を助けるために消化が良く、栄養価の高い食事を心掛けてください。特に消化の悪い食品を禁止するものではありませんが、刺激物やアルコールは控えめにし、様子を見ながら食べるようにしてください。下表も参考にしてください。
おすすめ(消化の良い)の食品 | おすすめしない(消化の悪い)食品 | |
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穀物類 |
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魚介類 |
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肉類 |
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イモ類 |
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豆類 |
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卵 |
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乳製品 |
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野菜類 |
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果物 |
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油脂類 |
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菓子類 |
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飲み物 |
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