
大腸内視鏡検査についてよくある質問
大腸内視鏡検査についてよくある質問
30歳代から大腸がんが増え始めるため、特に家族に大腸がんの病歴がある場合は若いうちに一度受けることが推奨されます。40歳以降は大腸ポリープや大腸がんの発生頻度が高くなるため、自覚症状がなくても定期的な検査が勧められます。
鎮静剤(麻酔)を使用した方が楽に受けられるため、基本的には使用をおすすめしています。希望があれば使用しなくても検査自体は可能です。眠らずに検査を受けたい方や仕事の都合がある方には鎮痛剤のみ使用しての検査も対応可能です。鎮静剤に対する不安があるようでしたら、まずは一度医師にご相談ください。
腸の形や体型、癒着の有無などにより個人差がありますが、鎮痛剤や鎮静剤(麻酔)の使用によって、痛みなく楽に検査を受けることが可能です。また、患者様側の因子だけでなく、検査者の技術の差によっても大きな差がありますから、誰にやってもらうかは慎重に選ぶ必要があります。
当院は無痛内視鏡を得意としていることはもちろん、過敏な腸の方には、特殊な極細径スコープも常備しています。他院で挿入困難と言われた方でも、安心して受診いただけます。
大腸カメラを受ける際に、最も重要なのが前日の食事制限と、下剤による腸管洗浄です。このふたつだけは、患者様ご自身の協力なしにはできませんので、より良い検査を受けるためにご協力お願いします。
特に女性の方は、恥ずかしさが前に立って検査に踏み切れないことがよくあります。私の妻も同様でしたので、今回クリニックの導線を考える上では、実際に検査を受けてみた妻が患者様目線に立った女性としての意見を取り入れながら、羞恥心に最大限配慮して設計しました。
検査自体は眠っている間に全て終えることも可能ですので、ご安心ください。他に不安なことがあれば事前診察の際になんでもご相談くださいね。
大腸ポリープや大腸がんができやすくなる40歳以降は、全く症状のない方でも2〜3年に1回は大腸カメラを受けることをおすすめします。血縁者に大腸がんの病歴をもつ方がいる場合や、大腸ポリープができやすい体質の方は、1年に1回の大腸カメラを受けるのがよいでしょう。検査後には患者様おひとりおひとりの体質などを加味して、次回検査の適切なタイミングをご案内します。
食事制限や、検査前後の待ち時間、鎮静剤(麻酔)の使用回数、通院回数のすべて1回で済むので、時間や労力を節約し、体への負担も軽減できます。検査時間も、大腸カメラに5〜10分程度プラスするだけです。また、同日検査の場合に限り、2リットルの下剤を飲まない「下剤注入法」のオプション検査も可能です。
検査自体は15〜30分程度です。ポリープの有無や処置の内容により前後します。受付から検査後の結果説明までの時間を含めると、院内の滞在時間は合計で90〜120分程度を見込んでいます。事前の下剤で大腸がスムーズにきれいにならないと、検査開始時間が後ろにずれ込む場合がありますので、検査当日のスケジュールには十分なゆとりをもっていただくことをお勧めします。
当院では、マグコロール P・モビプレップ・サルプレップの3種類を主に使用しています。それぞれに味や洗浄力が異なります。患者様の好みや体質、便通の状況に合わせて医師が適切なものを提案いたします。一般的には洗浄力の弱い下剤の方が、味は飲みやすいですが、たくさんの量を飲む必要があります。
反対に洗浄力の高い下剤は、少ない量で腸がキレイになるかわり、飲みにくい味のものが多いです。どれを飲みやすいと感じるかは個人差もありますので、飲めるか不安がある方は事前診察の際にご相談ください。
大腸カメラ検査前の下剤を飲むのがつらいと感じる場合、多くは「味が苦手」か「量が多い」のいずれかです。一般的には洗浄力の弱い下剤の方が、味は飲みやすいですが、たくさんの量を飲む必要があります。反対に洗浄力の高い下剤は、少ない量で腸がキレイになるかわり、飲みにくい味のものが多いです。どれを飲みやすいと感じるかは個人差もありますので、飲めるか不安がある方は事前診察の際にご相談ください。どうしても飲めない方には、2リットルの下剤を飲むことなく大腸カメラを受けられる「下剤注入法」のオプションもご案内可能です。
下剤は検査の4〜5時間前から飲み始めますが、前日から冷蔵庫で冷やしておくと比較的飲みやすいと思います。ただし飲む直前にはしっかりと容器を振って、粉末の溶け残りがないように注意してください。
便がきれいにならない場合には、追加の下剤を服用したり、浣腸を行うことが必要になる場合があります。ただし、大腸がんなどの病気があって便が出にくくなっていることもあり、その場合に無理をすると危険な合併症を招くこともあります。自己判断せず、必ず医療機関に連絡して指示を受けてください。
吐き気があるときは、飲むペースをゆっくりにしたり、一時的に中断して休憩を挟んでみてください。ただし、強い吐き気や嘔吐が続く場合には、腸閉塞などの恐れもあります。自己判断せず、必ず医療機関に連絡して指示を受けてください。
はい、下剤服用中も水分補給は必要です。下剤はたくさん飲んでいるように感じても、腸の中を通過して排泄されるため体には吸収されず、脱水の恐れがあります。そのため、水やお茶などをこまめに飲んでください。きちんと尿が出ていることが、脱水を防げているサインになります。
費用は保険の自己負担率や処置内容により変動します。3割負担の場合、観察のみ:7,500円程度、大腸ポリープあり:20,000〜36,000円前後です。保険診療の場合、日本全国どの医療機関で検査を受けても、大腸カメラの検査費用は基本的に一律です。
症状があり医師が大腸カメラを行うことが必要と判断した場合や、医師から大腸カメラの経過観察を指示されている場合、健診で便潜血陽性を指摘されて精密検査を指示された場合などは、保険適用となります。一方で、人間ドックや定期的な健康診断を目的として、ご本人様の希望で行う検査は、保険適用外(自費診療)となります。
検査前日、丸1日の食事制限があります。腸をいかにきれいにできるかが、検査の精度に直結します。特に食物繊維を含む食材は絶対に食べないようにしてください。ご自身での調整が難しい場合は、検査食を活用すると便利です。
便秘の方は、通常の前処置では腸がきれいになりにくいことがあります。検査数日前から食物繊維をよりしっかり制限すると効果的です。医師の判断で、便秘の方には下剤を数日前から追加することもあります。普段使用している下剤がある場合は必ず事前にお伝えください。
板チョコは常識の範囲内であれば食べていただいても問題ありません。ただし、ナッツやフルーツの入ったチョコは食べないでください。検査前日に甘いものが食べたい場合は、カステラがお勧めです。
検査前日のアルコールは控えてください。下剤で腸がきれいになりにくく、病変の見逃しにつながる恐れがあります。
ポリープ切除をしていない場合はすぐに食事しても問題ありませんが、最初は消化の良いものから始めることが推奨されます。ポリープを切除した場合は、医師の指示に従ってください。
鎮静剤(麻酔)を使用した場合、検査当日のアルコール摂取は控えていただくことをお勧めします。いつもより酔いが回りやすくなるなど、影響が強めに出る場合があります。
20代で大腸がんやポリープがあることは稀です。ただし潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患は20代が好発年齢となっていますので、腹痛・下痢・血便などの症状がある場合は一度ご相談ください。
大腸がんは、30歳台から増え始める、若年世代にも多いがんの一つです。特に家族に大腸がんの病歴をもっている方がいる場合は、若いうちに一度は検査を受けておくとよいでしょう。私自身は32歳の時に2つの大腸ポリープを切除してもらい、以後定期的に検査を受けています。
大腸カメラの際は、こちらでお着替えをご用意しますので、服装に制限はありません。
妊娠中は胎児への影響の可能性があり、鎮静剤の使用の有無に関わらず、大腸カメラ検査はお受けいただけません。母体の生命の危険があり、緊急内視鏡が必要な際は、大きな病院での対応をお勧めします。
授乳中でも検査自体は可能ですが、鎮静剤(麻酔)は乳汁移行性がありますので72時間の断乳が必要です。事前に医師にご相談ください。
生理中でも鎮静剤(麻酔)を使った大腸カメラ検査には問題ありません。タンポンや月経カップなどをお使いいただく方が多いです。ただし、重い生理痛などで体調がすぐれない場合は検査を延期することも可能ですので、遠慮なくご相談くださいね。
検査中に腸に空気を注入するため、検査後にお腹が張ることがあります。時間の経過とともに自然に解消しますので心配ありません。また、当院では検査後のお腹の張りを軽減するため、検査中の送気には二酸化炭素ガス(CO2)を使用しています。
組織検査やポリープ切除の際には大なり小なり、必ず一時的な出血はあります。処置中に見られた出血に関してはその場で止血処置を行っておりますが、どんなに慎重を期した場合でも術後1週間程度は遅れて出血する可能性があり、程度によっては追加の止血処置や入院安静を要する場合があります。また、痔がある場合は、検査後に痔の出血が見られる場合もあります。便に少量の血液が混じる程度なら安静にすることで自然に止血されますが、便器が真っ赤に染まるような出血が複数回続く場合には、速やかにクリニックまでご連絡ください。
鎮静剤を使用した場合は、当日は安静をお勧めします。意識は戻っても薬の影響が数時間残るため、運動は思わぬ転倒や事故につながる可能性があります。検査当日は無理をせず、帰宅後はできるだけ安静に過ごしてください。また、ポリープを切除した場合は、出血予防のため激しい運動や重い荷物を持つことを制限する必要があります。安静期間はポリープの大きさや数によって異なるため、必ず医師の指示に従ってください。
ポリープを切除しなかった場合は、当日から入浴可能です。ポリープを切除した場合は、当日はシャワー浴にしてください。特に、長風呂やサウナは控えましょう。
基本的には可能です。ただし、鎮静剤を使用した場合には、意識は戻っても数時間は眠気や集中力の低下が残ることがあります。そのため、検査後すぐに大切な仕事や授業がある場合には注意が必要です。事前に予定が分かっている場合は、鎮静剤の種類や量を調整することも可能ですので、必ず検査前に医師・スタッフへお伝えください。
大腸がん、大腸ポリープ、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病など)、憩室炎、虚血性腸炎などがわかります。
はい、基本的に査中にその場で切除することが可能です。ただし、ポリープの大きさや種類、部位によって、入院治療が必要と判断された場合には、高次医療機関を紹介します。また、ポリープ切除後は一定の安静期間が必要となるため、出血リスクの高いポリープが見つかり、検査後の安静期間が十分に確保できない場合には、後日の切除となる場合もあります。
ポリープ切除後最大1週間程度は、食事や運動、飲酒などに制限がかかる場合があります。ポリープの大きさや種類、切除方法など、出血のリスクにより安静期間が異なるため、具体的な注意点については、検査後に医師から説明があります。
使用する薬によって異なりますが、通常30〜60分ほどで効果が切れることが多いです。検査後は回復室で30分〜1時間程度休んでいただき、その後検査結果の説明をします。また、目覚めた後も、薬そのものは数時間体に残ります。そのため集中力や判断力に影響する可能性があり、当日の車の運転や危険な作業は避けていただく必要があります。
鎮静剤を使用する場合、当日の車・バイク・自転車の運転はできませんのでご注意ください。運転による事故が発生した場合は自己責任となり、当院では責任を負いかねます。
鎮静剤を使用しない場合、意識がある状態で検査を受けます。細心の注意を払って検査を勧めますが、カメラの挿入に伴う違和感やお腹の張り、痛みを感じることがあります。
鎮静剤(麻酔)の副作用として最も多いのは、呼吸抑制(呼吸数の減少や一過性の無呼吸)と循環抑制(血圧低下)です。主に「過鎮静」と言い、鎮静剤の過度な使用により起こりやすい副作用ですので、患者様一人ひとりの体質や健康状態に合わせて、麻酔の種類や量を適切に調整することで副作用の発現を抑えます。
また、検査中は安全性に配慮し、自動血圧計やパルスオキシメーターを装着し、血圧、脈拍、酸素飽和度をチェックするとともに、検査中の患者様の顔色や呼吸数などを注意深く観察しながら検査を行います。
重大な副作用は稀ですが、どんな薬剤でもアレルギー反応というのは予知できません。過度なアレルギー体質をお持ちの方は、緊急対応可能な大きな病院での検査をお勧めします。
検査の方法や手順に性別の違いはありませんが、当院では女性の患者様が安心して検査を受けられるよう、プライバシーに最大限配慮しています。
便潜血陽性は、大腸がんやポリープ、炎症などからの出血が疑われます。精密検査として大腸カメラ検査を受けることを強く推奨します。
妊娠中は胎児への影響があるため、大腸カメラ検査はお受けいただけません。出産後落ち着き次第、検査を受けるのが一般的です。ただし、妊娠中でも便に血が混じるなど症状があれば、まずはかかりつけの産婦人科医にご相談ください。
基本的には可能です。ただし、過去の病歴によっては検査方法や事前の準備が異なる場合がありますので、事前診察の際に必ずお伝えください。
大腸カメラでは「腸の長さ」を正確に測定することはできませんが、一般的に成人の大腸の長さは約1.6m程度です。体格による多少の差や、腸のたるみなどで長めの方もいます。
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