おへそあたりが痛い腹痛・痛みに波がある|日本橋人形町消化器・内視鏡クリニック

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おへそあたりが痛い腹痛・痛みに波がある

おへそあたりが痛い腹痛・痛みに波がある|日本橋人形町消化器・内視鏡クリニック

2024年8月08日

おへそあたりに感じる腹痛。なんとなく痛む時もあれば、ズキズキと痛む時もある。もしかしたら病気のサインかも?と不安になりますよね。

実は、おへそ周辺の痛みは、様々な原因が考えられます。胃腸のトラブルから、時には命に関わる病気まで。痛みの種類や波の有無、痛む場所によって疑われる病気も変わってきます。

「でも、一体何が原因なの?」「病院は何科に行けばいいの?」

この記事では、おへそ周辺の腹痛の原因や疑われる病気、そして検査方法まで、詳しく解説します。もしかしたら、その腹痛、放置すると危険な病気かもしれません。

おへそ周辺の腹痛の原因は?

おへそ周辺の腹痛は、実に様々な原因が考えられます。大きく分けると以下の3つに分類できます。

消化器系の病気

最も一般的な原因です。胃腸炎、便秘、過敏性腸症候群(IBS)、虫垂炎、腸閉塞、憩室炎、潰瘍性大腸炎、クローン病などが挙げられます。

泌尿器系の病気

尿路結石、膀胱炎、腎盂腎炎などが考えられます。

婦人科系の病気

子宮内膜症、卵巣嚢腫、子宮筋腫、骨盤内炎症性疾患などが考えられます。

これらの病気以外にも、腹部大動脈瘤や腹膜炎など、命に関わる病気も稀に存在します。
また、ストレスや食生活の乱れ、冷えなど、一時的な要因で腹痛が起こることもあります。
痛みが続く場合や、痛みが強い場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。

おへそ周辺の痛みの種類と疑われる病気

おへそ周辺の痛みは、その種類によって疑われる病気が異なります。

鈍痛

鈍痛は、比較的広い範囲にわたって感じる重苦しい痛みです。

考えられる病気:
胃腸炎、便秘過敏性腸症候群(IBS)機能性ディスペプシア、慢性膵炎など

激痛

激痛は、突然起こる鋭い痛みで、動くとさらに悪化することがあります。

考えられる病気:
尿路結石、胆石、急性膵炎、腸閉塞、虫垂炎、胃潰瘍、腹膜炎、子宮外妊娠など

締め付けられるような痛み

締め付けられるような痛みは、持続的に続くことが多く、ストレスや不安を感じている時に悪化することがあります。

考えられる病気:
胃アニサキス症過敏性腸症候群(IBS)、腸蠕動痛、機能性ディスペプシア、胃痙攣、胆のう炎、潰瘍性大腸炎、クローン病など

その他の痛み

ズキズキとした痛み

胃潰瘍、十二指腸潰瘍、憩室炎、卵巣嚢腫など

チクチクとした痛み

肋間神経痛、帯状疱疹、過敏性腸症候群(IBS)、機能性ディスペプシアなど

関連記事:胃痛・腹痛

腹痛に波があるのはなぜ?考えられる原因

腹痛に波がある原因としては、主に以下の2つの原因が考えられます。

腸の蠕動(ぜんどう)運動

腸は、食べ物を消化・吸収するために蠕動運動という収縮運動を繰り返しています。この蠕動運動が活発になると、腸の内容物が移動する際に痛みを感じることがあります。この痛みが、波のように感じられることがあります。

また、胆管結石や尿路結石でも同様に波のある痛みが特徴的ですが、これも胆管や尿管が全道運動を起こした際に石のある部分で締め付けを起こすことが原因と考えれらています。

炎症や腫瘍などによる刺激

腸に炎症や腫瘍があると、その刺激によって痛みが発生することがあります。この痛みも、波のように感じられることがあります。

特に、過敏性腸症候群(IBS)や腸閉塞では、腹痛に波があることが特徴として挙げられます。

過敏性腸症候群(IBS)は、ストレスや食生活の乱れなどが原因で腸の機能が低下、もしくは異常に亢進し、腹痛や便秘、下痢などを引き起こす病気です。

腸閉塞は、腸の一部が詰まってしまう病気で、激しい腹痛や吐き気、嘔吐などを伴います。

腹痛に波がある場合は、これらの病気を疑い、医療機関を受診することが大切です。

おへそ周辺の腹痛は何科を受診すればいい?

おへそ周辺の腹痛で受診する科は、痛みの原因によって異なりますが、まずは一般的な腹痛の原因である、消化器内科を受診しましょう。

消化器内科

胃腸炎、便秘、過敏性腸症候群(IBS)、虫垂炎、胆石症、胃アニサキス症、腸閉塞、憩室炎、潰瘍性大腸炎、クローン病など

泌尿器科

尿路結石、膀胱炎、腎盂腎炎など

婦人科

子宮内膜症、卵巣嚢腫、子宮筋腫、骨盤内炎症性疾患など

まずは消化器内科を受診し、必要に応じて適切な科を紹介してもらいましょう。
痛みの原因がわからない場合は、自己判断せずに医療機関を受診することが大切です。

おへそ周辺の腹痛の検査方法

おへそ周辺の腹痛の原因を特定するためには、様々な検査が行われます。

血液検査

炎症反応や臓器の機能などを調べるために、血液検査が行われます。

白血球数、CRP、肝機能、膵酵素、腫瘍マーカーなど

尿検査

尿路結石や膀胱炎など、泌尿器系の病気を調べるために、尿検査が行われます。

尿潜血、尿蛋白、尿糖、尿白血球など

画像検査

腹部の状態を詳しく調べるために、以下の画像検査が行われることがあります。

腹部超音波検査

肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓などの臓器の状態を調べます。

腹部CT検査

より詳細な臓器の状態や、腫瘍の有無などを調べます。

腹部MRI検査

CT検査でわからない病変を詳しく調べます。

内視鏡検査

胃や大腸などの消化管の状態を直接観察するために、内視鏡検査が行われることがあります。

胃カメラ

食道、胃、十二指腸を観察します。

大腸カメラ

大腸を観察します。

これらの検査は、痛みの原因や症状によって、組み合わせて行われます。
検査を受けることで、早期発見・早期治療につながる可能性があります。

関連記事:胃カメラ大腸カメラ

まとめ

おへそ周辺の腹痛は、その原因によって痛みの種類や波の有無が異なります。

この記事では、おへそ周辺の腹痛の原因、痛みの種類と疑われる病気、腹痛に波がある理由、受診する科、そして検査方法について解説しました。

ご自身の腹痛の原因を自己判断せず、医療機関を受診して適切な診断と治療を受けることが大切です。

早期発見・早期治療によって、重篤な病気を防ぐことができるかもしれません。

記事監修

院長 石岡 充彬

日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医

2011年秋田大学卒業。2018年より国内随一の内視鏡治療件数を誇るがん研有明病院の内視鏡診療部にて研鑽を積み、2021年同院健診センター・下部消化管内科兼任副医長。都内最大手内視鏡クリニックの院長職を経て、2024年、日本橋人形町消化器・内視鏡クリニック開設。

詳しい経歴や実績については、こちらをご覧ください。

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